EXAKTA バレックス Ua 

左利き用の一眼レフ

ドレスデン、イハゲ−社製。1933年にまずベスト判が作られ、1936年に35mmフィルムを使うキネエクザクタが発売されている。
このバレックスUaは第四世代に当たる。発売は1956年〜1963年である。改良点はF接点の追加とスロ−シャッタ−ユニットの変更となっている。
正直このカメラは使いずらい。左巻きあげ、左シヤッタ−レリ−ズはいいとしても、クィツクリタ−ンミラ-ではなく、巻き上げた時点でミラ−が下がり、シャッタ−を切るとミラ−が上がりっぱなしとなる。
あとはスロ−シャッタ−であるが、これがまた使いずらい。セルフと兼用になっているせいもあるが、日本のカメラに慣れている我々は、この操作性はなじめないと思う。
びっくりするのは、フィルム室にカッタ−が付いていて、撮影途中でフィルムを切れるようになっていることである。当時フィルムを大切にしたのがよくわかるが、フィルム途中交換のたびに2〜3枚無駄になると思うが(笑)。

みのかんのVXUa

このカメラが届いた日ははっきりと覚えている。大晦日だったからである。仕事場のほうが休みだったので郵便局の人が気を利かせて自宅に届けてくれたからである。
この小包がしっかりと女房の目に入った。「もしかしてまたカメラ、、、?」瞬間どう応えていいかわからず「うん、、ちょっと人に頼まれたものでね」と応えてしまった。
結果として1ケ月は家に置いとくことができずに隠しつづけた(笑)。撮影も隠れながら撮り続けた。そんなせいもあって、このバレックスUaは僕の中では日陰者のカメラという印象が強く残っている。ましてや使いずらいとなると、どうもいまいちという感じである。まぁ妾の連れ子みたいなものである。
このカメラに罪はまったく無いのであるが(笑)。

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